突然ですが、こちらがアディクトクローズのベストです。現在は生産されていないのでレアな一品です。
【中古】ADDICT CLOTHES◆ラムレザーベスト/38/羊革/BLK【メンズウェア】 価格:49,390円 |
ルイスレザーやアディクトクローズの革に触れると毎度毎度思うことがあります。それは・・・
しなやかで着やすいではないかっ!
ということ。本当に毎度のように思う。元来革製品というのはハードステアという先入観がまったくもって抜けないためそのしなやかさに感動するわけですが、革ジャンも服の一種である(防具ではない)といい加減考えを改めないといけないのかもしれません。そして、しなやかで柔らかいからと言って貧弱なんていうことはなく、厚みもあるしっかりした革であるからしてすばらいい。
羊革を用いて仕立てられたこちらのべストですが、そんなに使用頻度は高くないのに見事に茶芯が出ております。おそらく女性にはうけないであろうこのビンテージ感が何やら男心をくすぐるポイントだと思います。キレイめコーデなんてのが何となく気恥ずかしく感じてしまうアニキたちはきっと渋いなと感嘆の声を上げてくれるはず。
わりとタイトな作りですが、腹部両サイドのポケットもスルリと手を入れることができるくらいソフトなので本当に実用的です。カッコよさと実用性が両立しているというのは素晴らしいことです。本当に考えを改めなくてはいけない。
閑話休題、そんなこんなでというかなんというか、先日、新宿で仕事の面談があったのでその帰りにふと思い出してアディクトクローズのお店に行ってきました。
アディクトクローズと言えば英国のビンテージライダースに多大な影響を受け、本当に自分が好きなものだけを紹介したいという強い思いからスタートしたというザ・コダワリ系の革ジャンメーカーです。HPにオーナー石嶋さんのブランド概要説明が書かれており、それを読むと完全に個人の嗜好を突き詰めた結果としてアディクトクローズが生まれたことが分かります。
これはモノの質はどうでもよくて、マーケティングこそが商売の命であるというような今の時代のビジネスの在り方からすると、ちょっと考えられない商売のやり方です。(アディクトクローズがマーケティングを無視しているという話ではありません。)作り手自身が欲した物にこだわりぬいた結果として、その製品の質が国内はもちろん、海外でも認められ、人気を博しているというのは本当に驚くべきことです。正にほんまもん。
新宿のお店へは新宿駅から東へ歩くことおよそ20分(1.5km)くらいで到着。丸の内線の新宿御苑前駅からだと6分くらい。https://goo.gl/maps/icAUMoTxoPEfp6wA8
お店の前には雰囲気のあるバイクがずらずら並んでいて、バイク屋かと見まがうほど。大きめの引き戸を開けると中にもバイクが。やや暗めの照明に照らされて吊るされている革ジャンはどれも何やらカッコイイ。これはやばいところ(買ってしまいそうになる)に来たもんだと思ったもんです。ええ。
あいにく私がお店に入ったときは店員さんが接客中でお話を伺うことはできませんでしたが、吊るされている革ジャンの数々をジロジロと物色させていただきました。
AD-01
色々見た中で一番気に入ったのはAD-01。オーソドックスな襟付きシングルタイプで、嫌味が少なくスタイリッシュでアダルトな雰囲気を醸していました。シープスキン仕様とホースハイド仕様があり、革質からしてホースハイドはよりハードな感じがあります。常々「革ジャンは堅いほういいのであるよ」と述べる私ですが、アディクトクローズの製品に関してはシープスキンのソフトでなめらかな質感の方がしっくりくるように思います。やはりこれはイギリスビンテージライダースの影響も関係しているのかもしれません。そういえばルイスレザーの製品もカウハイドでもかなりしなやかな作りですしね。
【P10倍】CENTER ZIP JKT (AD-01) Addict Clothes(アディクトクローズ) 価格:176,000円 |
AD-02 , AD-03
もそっとパンキッシュに、あるいはロッキンに!というならダブルタイプのAD-02とかAD-03でしょうか。アシンメトリーなフロントと、胸元に追加されたポケットのファスナー、ウエスト調整の金属部分などの主張があってよりギラギラしたイメージがあります。勝手なイメージですがやんちゃなロンドンっ子が着てそうな感じ。細身のパンツでギターを抱えて暴れたら立派なパンクロッカーになれそう!ストライプが入っているやつもレーシーでカッコイイですね。
ADDICT CLOTHES アディクトクローズ 【美品】AD-03 BRITISH ASYMMETRY JACKET ホースハイド ダブルライダース ジャケット 40 ブラック メンズ 【中古】 価格:140,800円 |
名門ルイスレザーと比較されることも多いアディクトクローズですが、イギリスビンテージライダースに多大な影響を受けたことを公言しているアディクトクローズとしては誇らしいことでしょうね。実は初めからあったわけですから、今や名実ともにルイスに勝るとも劣らないまでになっているということでしょうか!今後も注目間違いなしのブランドです。
こうなってくると、ユーザーはカッコよく着なくてはいけない的なプレッシャーを受けてしまうのはいかんともしがたい。。。