バイクに乗る人ならおそらく誰もが知っているKADOYA。一途にバイカーのための商品展開を行っており、その製品の信頼性は極めて高い。バイク乗りは知ってるだろうと思うのでほっといて、乗らない人にも知ってほしいメーカーなのでここで言わずと知れたKADOYAの紹介をあえてしたいと思います。
結論から申し上げるならば、革ジャン、ライダースジャケットが欲しいなら今すぐKADOYAへ行くべきである。なんとなれば「ほんまもん」であるからです。KADOYAの製品の質の高さを実感したならば、バイクに乗る乗らない関係なく、「なるほどそうか」と納得できるはず。これは言葉で表現するのは困難であるし、写真でもなかなか伝わらない部分もあるので、兎にも角にも店頭でほんものを確認することをお勧めしたい。百聞は一見に如かず。
と言って、これで終わってはあんまりなので、乱文を謝しつつ書き散らしていきます。
KADOYAってどんな会社?
KADOYAは浅草で皮服店として1935年に創業。実に86年もの歴史ある会社です。(2021年現在)1935年はあのエルヴィス・プレスリーが生まれた年です。二次大戦の4年前と言えばその歴史の長さが感じられるでしょうか。まさに革の老舗です。
戦後にモーターサイクル業界に参入し、現在に至るまで一貫してバイカーのための製品づくりを続けている稀有な存在であり、それ故に孤高の絶対的な地位を築いています。
ブランド
KADOYAは①HEAD FACTORY、②K’s LEATHER、③ALTER KEIS、④ATELIER GENDENの4ブランドを展開しています。
職人一人が一着を縫い上げてゆくKADOYAのフラッグシップブランド。吊るし(既に作られているモノ)もあるが、基本思想はオーダーメイド。自分の身体に合わせた革ジャンを作成してもらえるのが大きな魅力。
革の質、厚さ、縫製どれをとっても非の打ちどころがなく圧巻。唯一難点があるとすれば新しい状態は非常に硬く、馴染ませるまでが大変というところ。でも、これも上質の革ジャンを所有する上での喜びの一つになるからけしてデメリットとは言えないかも。
価格帯はだいたい14万円~24万円あたり。
職人の技のノウハウを工場に落とし込んだKADOYAのスタンダードライン。KADOYAとしてのプライドにかけて質を落とすことなくリーズナブルな価格を実現している。
シンプルなシングル、ダブルなどのライダースに加えてフード付いているものや、N3-Bタイプなど種類も豊富。
初めてKADOYAに触れるならK’s LEATHERでそのすごさを体感するのもいいかもしれない。
価格帯は6万円~10万円あたり。
HEAD FACTORY、K’s LEATHERとは一線を画すKADOYAの比較的新しいブランド。
従来のKADOYAのイメージを新たにするよりカジュアルでライトな製品がラインナップされている。革だけでなくファブリックもあり、バイクに乗るときのみならず普段使いにおいても映えることをテーマにしている。KADOYAの間口をより広げるブランドと言える。
価格帯は1万円~7万円あたり。革製品はK’s LEATHERと同じくらい。
KADOYAの別の一面を全面に押し出したブランド。
ファブリックが中心で、テーラードジャケットやスラックスが用意されている。
KADOYAのタフでワイルドなイメージは洗練された上品なイメージに書き換えらえており、ライダースのイメージしか持たないバイカーは驚きが隠せないであろう異色ブランド。
価格帯は1万半ば~4万円くらい。
その他のサービス
そしてKADOYAは作って売るだけではない。リペアもやってくれます。それがKADOYAの製品でなくても。修理費用はその部位やどう直すかによって変わってくると思うので是非店頭で相談してみていただきたい。
ちなみに私の革ジャンのフロントのチャックを交換してもらったときの費用は7000円くらいでした。以下リペア箇所と料金の一例です。
ファスナー交換 | リペア箇所 | 価格 |
---|---|---|
ジャケット | 前部/袖 | 6,600円~ |
パンツ | 前部 | 8,800円~ |
詰め加工 | リペア箇所 | 価格 |
---|---|---|
ジャケット | 袖丈詰め | 9,240円~ |
袖口回り詰め | 8,800円~ | |
袖廻り詰め(袖幅詰め) | 8,800円~ | |
バスト回り詰め | 11,000円~ | |
ウエスト回り詰め | 9,900円~ |
KADOYAは「Ref Leather」という革専門のクリーニングサービスも展開しています。
80年の歴史あるKADOYAだからこそできる洗浄。プラス料金がかかりますが、カビてしまったジャケットなんかも見違えるほどキレイにしてくれます!
別料金で撥水加工も可能。
アイテム名 | クリーニング料 | 撥水加工料 |
---|---|---|
革ジャン | 8,000円〜 | 2,500円 |
革ツナギ | 13,000円〜 | 3,000円 |
ムートン・コート・ダウン | 10,000円〜 | 2,500円 |
革パンツ・スカート | 7,500円〜 | 2,000円 |
革ベスト | 7,000円〜 | 2,000円 |
というわけで、KADOYAさんは革の老舗で、およそ革にまつわることならば何でも解決してくれる「そら信者も(私)でてくるわ」という納得の企業なのでした。
文頭でも書いてますが、少しでも革ジャンに興味がある方は騙されたと思ってとにかくKADOYAの店頭へ一度行ってみてください!
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