「革を長持ちさせるためにはケアをしないといけないなんて、こう言っちゃなんだが面倒くさいじゃぁないか。」そんな声が聞こえる。主に私をコントロールしているつもりの頭蓋骨の中に鎮座ましますお脳様から。しかし、私の脳みそがそのような考えを持つということは、同じように考える別の脳みそがあってもおかしくはないということで、つまりそれはケアがメンドクサイと嘆息し、悲嘆にくれて素晴らしきレザー世界に足を踏み入れることを諦める御仁がいるかもしれないことを示唆しているのであるとも言えなくはないこともない。
確かにいちいちブラシを用意して、クリーナーも購入し、更にはオイルなんてものも手に入れて、ようやっと用意が整ったかと思ったら自らが作業をしなければ何の意味もなく、ちょっと今はメンドクサイからまた今度とか言って、いうところ宝の持ち腐れとなり、数年後に奮起して手入れをしようと思って用意したあれやこれやを探すも見つからず、やむなく再購入という羽目になって、何やら自己嫌悪に陥って元気がないから次の休みの時に取り掛かろうと寝てしまったのであるけれども、いざ次の休みに適当な布を探して押入れを漁ったところ、数年前に購入した奴らがドサドサと出てきやがってなんやお前ら居ったんかいとモノにあたっても仕方がないのにあたらざること適わず、その幼稚なことこの上なしと気づいてまた自己嫌悪になり、ほんならまた次の休みの日に・・・。と、負のるーぷに落っこちてしまう危険はある。
そんな危険を避けるための方法をウンウン唸って考えたところ、自らが作業することはメンドクサイからと言ってよしてしまうことはできないが、物を購入する部分はひょっとすると避けることができるのではないかという思いに至ったのであります。しかし、これは決して正しい道、つまり正道ではないため胸を張ってお勧めすることもできない。ではどんな風になるのかをご紹介してはイカニとなりこれを記するに至る。
ニベアでケアできるってほんまかいな!?
はい。と言うわけで、わざわざ新たに物を買わなくてもケアする方法あるんじゃねえのってことで、聞いたことがあるのがニベアでやっちゃうやつです。確かに革は皮なので間違ってはない気がします。しかし、ニベアは生きている人間の皮膚に塗ることを前提とされいるはずで、まさか牛や馬などのしかも鞣して着色されている革に塗布することなんてきっと考えられていないと思います。
とっとと結論を述べると
①ケアはできなくない
②効果は限定的
です。
結局のところ何故ニベアで革のケアができるというような話が出てきたかと言うと、その成分に保湿成分が入ってるからですね。革製品は時間とともに乾燥するのでそこにニベアを塗ることで一定程度は保湿され状態が回復したように見えるようにはなるということです。ただ、やはし革のメンテのために開発されたものではないのであくまで臨時的にって感じでしょうか。
以下の写真がニベア施行前と施工後の様子です。塗布個所は鞄のふたの部分。左が施行前、右が施工1時間後です。
写真はトリミングしただけで、色の加工はしてません。でも光の具合で施行していない部分も色が違って見えるから参考にならないかもしれませんが一応実験結果として乗っけておきます。
やはりこれはめんどくさがらずに専用のオイルを使ったほうが良いかな。。。