HERZはやっぱりすごかった!ショルダーバッグをオーダーしたのでレビューする!!!

 渋谷にある工場併設のHERZ本店に行ったのは夏の事。あれからずっとHERZのカバンが欲しいと思っていた。ので、もう一度足を運んだら、気が付けばオーダーしていた!!!

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HERZの魅力とはどこにあるのか

 土屋鞄だとかココマイスターだとかファイブウッズやキーファーノイなどなどカバンのブランド、メーカーは沢山あるし、それぞれに魅力的なアイテムがある。そんな老舗や大手、あるいは海外の有名ブランドなどがひしめく中で、HERZが異彩を放っているのはなぜか。それは、

ぶっ飛んだ「革」の存在感にある!!!

 縫製技術の高さやデザインの豊富さ、タフさやセミオーダーできる柔軟さなど良い面は多くあるけれどそれらのことはちょっと落ち着いて冷静にになってから気づくことができる要素だ。ファーストインプレッションでもセカンドインプレッションでも度肝を抜く「THE・革」感がHERZの製品にはある。平たく言うと、もうびっくりするくらい分厚いのである。例えば、カバン外装に使用されているハードレザーの厚さはなんと8mmくらいある!!!

この厚さこそがHERZであると言ってよいと思う。

箱型タイプの2wayビジネスバッグ(BF-50-L)

HERZのカバンを買ってはいけない理由

 ぶっ飛んでいる。それは賞賛であると同時に一般的ではないということでもある。良質な革鞄を探しているならHERZを大いにオススメする。革の雰囲気が欲しいのだというならHERZをオススメする。頑丈なのが良いというならHERZのカバンをオススメする。武骨でありながらモノによってはキュートなものがよいというならHERZのバッグをオススメする。メイドインジャパンで確かな技術によって製造された物が良いというならHERZのカバンをオススメする。一生モノが欲しいというならやはりHERZのバッグを強くおススメする。

 が、仕事使いのためとか普段使いのために探していて、使い勝手が第一であると言うならHERZは選択するべきではない。なぜなら重いからだ。

 およそ8mmの厚さの革をカバンのボディにつかっているのだから重くて当然で、だいたいどの製品も1.5kg以上の重さだ。でかいやつは2.3kgなんてものもある。今回私が購入したBF-50Lサイズは2.3kgだ。ボクシーな形が好きだし、ボコっとでっかいポケット2つも遊び心があって素敵だ。が、やはり重い。

 これにノートPC、アダプター、財布、A4の資料なんかを入れたらもうとても重い。車通勤ならともかく、電車はつらい。

 また、受注生産がHERZの基本なので今すぐ欲しいと思っても6週間待たないといけない点もすぐにサービスが提供されることに慣れている現代人にはつらいところ。しかし、この時間には理由がある。というのも、HERZでは一人の職人が1つのカバンを作り上げるという手法をとっているからだ。自分のために職人が作ってくれるということ自体に価値を感じられるならこのくらいの時間は問題にならないだろう。

 そして、受注生産だからこそできることもある。それはセミオーダーだ。モデルは決まっているものの中から選ぶことになるが、その一部を色違いの革を使用したり、背負えるように金具を増設したりが可能で、制限はあるものの構造変更にも対応してもらえる。お店のスタッフさんに色々とああしたいこうしたいと要望を伝えると、職人さんと相談した上で可否を教えてもらえる。また、その際に構造を変更することのリスクも教えてもらえるのはありがたい。

 ワンカラーのHERZのカバンはそれはそれで渋いが、ちょっとしたパーツの色をかえるだけでグンと都会的に変身する。サンプルの写真が店舗に用意されているので見せてもらうとよいだろう。

底面と外ポケットの側面、持ち手の中部分、ファスナーの引手部分を黒にし、背面下部左右に背負って使う場合の金具を付けてもらった。

HERZの製品の価格帯

 HERZのカバンの価格帯はだいたい5万円くらいから。大きくて作るのに手間のかかりそうなものでも8万数千程度で手に入る。基本的に受注生産だというのにこの価格。安いと言っていい。

 セミオーダーには別途料金が必要になるが、数か所パーツの色を変える程度なら数千円でできるぞ!(詳細はわすれた。2か所で千数百円とかっだった気がする。)

HERZが良いと思うのは一重に失われつつあるモノづくりに対する情熱を感じるから

 大きな話になってしまうが、日本の失われた30年というやつで国民の賃金が上がらない状態が続ている。その結果としてみんな安いモノを求めるようになった。そうなると企業は安いモノを提供するためにコストを下げる。その結果素材がチープになったり、製造工程が簡略化されたりなどで製品そのものの質が低下する。海外の安い製品に対抗すべくやむなしで同対応をした結果でもあるだろう。

 もっとうがった見方をすれば、コストは削りまくってブランド名を盾に「新商品だっ」と高い値段で販売したら案外売れたからウヘウヘと笑っているところもあるだろう。いずれにしても売られているモノの品質は明らかに低下しているのが現状だ。

 そんな中で、一人の職人が1つのカバンを作り上げるというスタイルを頑なに守っているのがHERZである。効率化をやたらと声高に叫ぶケーエーシャらかはひょっとすると「そんなもんあっけ(そんなことではいけない)」と言われるのかもしれないが、かつての日本にはこの『良い物を作り出すことに注力する姿勢』があったからこそジャパンアズナンバーワンと世界で言われたのではないか。今やその凋落は明らかだが、HERZはこの意味でも時代とは逆行し、今日も今日とて職人さんらが情熱を持ってカバンを製造しているのである。

 創業は1973年。創業者の近藤氏がひょんなきっかけで革鞄を作ってみたらドはまりしたことが事の始まり。近藤氏の「鞄を作ることが楽しくて仕方がない!」という思いは製品や店自体、店から見える工房から感じることができるので一度訪ねてみるといいゾ。

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