Gジャンタイプの革ジャン4ブランド比較!!! ～作り手の想いを感じて～

　見た目がヘビィ、”漢”臭の度が過ぎるなどよほどカッコよく着こなさなくては女性からはあまりうけの良くないレザージャケットですが、ライダースはそっとクローゼットに戻して、Gジャンタイプのレザーを羽織ってみてはどうでしょうか。ライダースよりもカジュアルでお洒落感があって、コーデの幅もあるGジャンタイプのレザーが一着あるとバイクに乗らないときだってレザーを着用することができるし、変な目で見られることも減るかも！

Gジャンタイプのレザージャケットと言えばハイラージレザーズは外すことはできません。ハイラージが外せないならファインクリークレザーズも当然にノミネートされるけど、ないから今回は割愛。とするならばY’2レザーも候補にあがるし、アディクトクローズも捨て置けない。そして何やら素敵なカラーを出してるダブルヘリックスも要チェックと相成るです。

high large leathers guthrie — High Large Leathers　Guthrie

Y'2Leather eb-140 — High Large Leathers　Guthrie

ハイラージレザーズのガスリィ、Y’2レザーのEB-140はGジャンの1stタイプをモデルにしており、左胸に一つだけポケットを配し、中央のボタン留めの両サイドにプリーツが施されているのが目立ったポイント。ガスリィはトリプルステッチが、EB-140は革の厚さが醸すゴツさが何とも言えず素晴らしい。

アディクトクローズのAD-08（別名グラナダ）は3rdタイプがモデル。両胸元にポケットがあり、ウエストに向かってV字のステッチがデザイン的にも印象的。

ガスリィは1stモデルを忠実に再現しており、背面下の方にウエスト調節できる機能が用意されている。ハイラージの製品はかなりタイトに作られているので果たしてこの機能を使うことがあるかは疑問だけれども、デザインとしてカッコイイポイントです。

一方で同じく1stタイプをモデルにしているEB-140のバックはほぼ一枚革が使われていて縫い合わせがありません。実にシンプルな構成で、背中がとても大きく見えます。革の存在感にものを言わせたデザインですね。

AD-08も背中部分の革が比較的大きめに取られていて、脇部分と直線で縫い合わせられています。前面は複雑なカットとステッチですが、後ろは比較的シンプルに纏められています。

ポケットにも違いがあります。ガスリィは丸みを帯びた形状ですが、EB-140はスクエアなデザインです。背面ではガスリィが、ポケット部分に関してはEB-140が1stタイプを忠実に再現していると言えるでしょう。

AD-08はデザインこそ3rdタイプですが、ボタンはスナップボタンが採用されており、使い勝手が良い仕様になっています。ポケット部分だけでなく、前面中央のボタンも気安さには大きく関係してくる部分で、ガスリィ、EB-140は革が分厚く、硬いためボタンを留めるのも慣れるまでは大変ですが、AD-08は革がしなやかということもあって非常にイージーに脱ぎ着できます。

さて、そしてダブルヘリックスのGOLD DIGGERです。

double helix gold digger — ダブルヘリックス　HPより

ダブルヘリックスも国内生産を売りの一つとした馬革専門のブランドで、2017年設立という若い会社です。ミリタリーテイストあふれるThe Pride of Military、狂騒の20年代と冠したThe Roaring Twenties、Gジャンタイプを集めたWestward Movement、ライダースをターゲットにしたRiders Clubの4シリーズを展開されています。

今回はGジャンタイプのWestward Movementシリーズ、Gold diggerをピックアップしてみました。これは2ndタイプですが、1st,、3rdタイプをモデルにしたものも用意されています。形はハイラージやファインクリークと大きな差はなさそうですが、特筆すべきはそのカラーです！

Y’2レザーからもインディゴ染めのGジャンタイプはありましたが、これはもっと何というか、ブルーです。革でここまでキレイでかつ自然な藍染を見たのは初めて。革は黒という常識を打ち砕く力作ではないかと思います。

サイズについて

レザージャケットにかかわらず、サイズが同じでもメーカーによって差があるもんです。ハイラージレザーズ、ファインクリークレザーズ、Y’2レザー、アディクトクローズ、ダブルヘリックスのGジャンタイプのサイズチャートを比較してみましょう。