革製品はちょっと嗜好性が高いアイテムなのでプレゼントに選ぶのはハードルが高めではあるかもしれません。んが、我々レザラー(革製品愛好者)がレザラーを増やす行動をしなくてどうする!ということで今回は自分のためではなく、誰かのためにレザーアイテムを選ぶという視点で話を進めていきます。
プレゼントにピッタリな革製品はなに!?
文頭にも書いたようにレザーアイテムは人によって好みが結構あるので何をチョイスするかというのがなかなか難しいところです。相手のイメージを壊さない程度のなにかを探すのがベターでしょう。つまり、いくら自分が革ジャンが好きだからと言って、特に興味もなさそうなヒトに革ジャンをプレゼントするのはちょっとどうかということ。もちろん大いに喜ばれることもあるでしょうが、いらねぇと思われてしまう可能性が高いです。苦笑いでありがとうと言われたのをはにかんでおるなと勘違いしてしまってはいけません。
品目 | オススメ度 | 理由 |
---|---|---|
革ジャン | × | 革ジャンとかライダースが好きな人になら良いが、そうでない人には「イラナイ」と思われてしまう可能性大。 |
革靴 | △ | 仕事などで普段から使うことを考えるとあり。が、サイズが命なので事前調査必須。外すとイタイ。 |
革鞄 | 〇 | 革鞄はひろく一般的に使われているので嫌がられることはないと思われる。用途を考えてフォーマルなものにするのか、カジュアルなものにするのかに気を付けるべし。 |
革財布 | ◎ | 革財布もごく一般的なアイテムなので革財布はイヤダという人は少ないはず。サイズ的にプレゼントには最適。機能性重視のなのか、フォルムや素材重視なのかは相手のキャラクターに左右されるので日頃からこっそりつけている彼/彼女の観察日記を振り返ること。 |
つまるところ、革小物が無難と推察し、革財布を見ていきます。
プレゼントの相場っていくらくらい!?
価格。どれほど気にかけているか、いかに愛しているかを表すべくプレゼントをするのであって価格など些末な問題であるはずではあるものの、なかなかどうして無視できないところで、ともすると思いよりコチラのほうが重視されるケースもあったりなかったり。
かと言って高ければ良いかと言うとそうでもないところがおそろしい。思いが先行して高額なプレゼントを良いしたはいいが、受け取る方が「とんでもねぇ、何だか怖くて受け取れない」となってしまっては本末転倒。何事もバランスが大事。
ちょっとしたプレゼントなら1万以内、特別なプレゼントなら3万程度、愛しくるってるぜコノヤロウならいくらでもいいのかもしれません。
特別を意識してプレゼントを探す
それでは特別な人に特別なプレゼントをキーワードに、そして抵抗感の少ないであろう革財布に焦点を合わせてナイスなものを見ていきましょう。
COCOMEISTER
特別感のある革財布と言えばCOCOMEISTER(ココマイスター)の出番。高級なアイテムがズラリと並ぶので逸る心を落ち着けて商品を選ぶ必要があります。プレゼントする相手に心理的圧迫を与えてはまずいのでミドルレンジをチェックしてみてはいかがでしょうか。
過去記事
→大人のためのブランドCOCOMEISTER(ココマイスター)の財布を選ぶ理由
→COCOMEISTER(ココマイスター)の長財布-ブライドルインペリアルウォレットをレビュー-
CYPRIS
大事な人に確かなモノを贈る。CYPRIS(キプリス)ならその確かさに間違いはないでしょう。何と言っても百貨店バイヤーズ賞を連続受賞しているのですから!!!
過去記事
→最高の革小物を提供するCYPRIS(キプリス)とはどんなブランドなのか!?
→日本を代表する工芸技術『漆』で革を染色!Cypris(キプリス)の『URUSHI』シリーズ
Cartolare
過去記事
→ハンモックウォレットってなんだ!?Cartolare(カルトラーレ)の風変りな財布に刮目せよ!
お洒落はカタチから!矯正プログラムをお考えの彼女さん向けアイテム
ここからは財布以外のアイテムを見ていきます。
お洒落に対する考え方は人それぞれですが、そうは言っても「外し過ぎている」と思ってしまう人はいます。本来、だれがどう思おうと好きなかっこをすればいいし、他人にとやかく言われる筋合いのない話なのですが、こと彼氏彼女となると看過できないこともあるでしょう。中には垢抜けと称して自分の好みに染め上げるための矯正プログラムを練り上げ、実行されている方もいるはず。
その是非はともかく、一般的、常識的、社会的な感覚として「身なりを整える」ことはした方がいいのは間違いありません。ファッションにズボラになってしまうがさつな男(稀に女性も)も何とかしたいという気持ちはあるものの、選択肢が多すぎて何を選べばいいのか分からない結果、ドウデモエエワとなっているケースが多いはず。
そんなドウデモエエワ症候群の人たちも、また矯正のプロにもオススメしたいのが型にはめるという方法です。矯正のプロには馬の耳に念仏かもしれませんが。どんなことでも初めはカタチから。これを着とけばそれなりに見える!馬子にも衣裳大作戦です。
王道、正統派、間違い用のない選択グッドイヤーウェルト
そんなカタチからの代表がグッドイヤーウェルト製法の革靴です。サイズ選びの問題もあるので冒頭で書いたようにプレゼントとしてはややハードルが高いアイテムですが、お洒落は足元からとも言うし、これなら毎日使用することが考えられることから矯正の効果も如実に表れるというもの!
※のきなみ売り切れになっているのです。。。
過去記事
→コスパ良すぎ!!!グッドイヤーウェルト製法なのに安いモラルコードのnewtonのレビュー!
→Moral Codeはメンズだけじゃなかったパート2!レディースシューズもある!!!
返す刀で独自性の大切さを説くさむらい君を応援する
社会で生きることは事実であり、互いに協調し常識といふ目に見えぬ法度に沿うことの重要性は充分に理解しているが、人たるものそれだけではゆくまい!おのが信じ、愛するものを帯同するは確たる己を知り、またその道を信じているからにほかならぬのだ、許せ。スタタタッみたいな人がいるかどうかは知りませんが、ワシはこれがすっきゃねんを邪魔されたくないのは当然で、また、すっきゃから人に勧めたいねんというのもあるいは迷惑にもなりかねないけれど大いに分かる話。。。
過去記事
→LEATHER ARTS & CRAFTS MOTOが渋い!大人のためのレザーアイテムがここに!
革愛好家を増やすために?
さて諸君。同じ穴の狢に勧めるのではなく、フツーの人に革製品、レザーアイテムの良さを伝播させるのが我々レザラー(革製品愛好家)に課せられた役目だ。誰もが臆することなく、それこそTシャツを着るような感覚でレザーアイテムを使うようになれば、長らく迫害とまで言わなくとも、やや白い目で見られてきた我々レザラーの社会的地位も向上するというものであるらし。しらんけど。
と分けの解らんことを書きましたが、この度は自分のためではなく、誰かのために革を贈ることを考えてみてください。
プレゼントとは何か
プレゼントはなかなか難しい。もらう側が欲しいモノであればケッコウだけれどそうじゃなければ邪魔になってしまうし、そうかと言って既知のモノでは新鮮味に欠けツマラヌと思われてしまう恐れも。考えれば考えれるほど相手が喜ぶものが何なのか分からなくなってくるのがプレゼントの恐ろしいところである。
だがちょっと待ってほしい。プレゼントとは相手が欲しいモノをただ贈ることを言うのではないのではなかろーか。クールに考えれば、どれほど身近な存在である人であっても他人は他人。その人が考えていることや思っていることを推しはかることはできても、真に何を考えどう思っているのかは分かるはずはないのである。つまるところ以前欲しいと言っていたという事実をもって欲しいのであるだろうからプレゼントしたけれども、実は欲しいと言ってはいたものの強烈に求めていたわけではなく、むしろ今となってはいらねんだなこれが、なんてことになっていることもあるわけであるからして、つまり、相手を分かったつもりで、また、相手の事を思ったつもりで何かを贈ってはいけないということだ。先の例で言えば、最悪「前に欲しいっていってたやないけー」などと喧嘩が始まってしまう恐れがあるのである。むろん、プレゼントするということは相手を思いやっての行為であるからして自分が込めたい気持ちを思う存分乗っけたらよかろう。しかし、大事なのは相手が欲しいモノを当てることではなく、自分が知る良いと思うものの存在を相手に知らせ、これまで知らなかった世界を覗かせ知らせてその知見を広げさせ、加えて「ええやないけ」と思わせしめ、なおかつ愛を感じさせなくてはならないのである。余計に難しいことが分かったので考えるのをやめて選択するのも、あり、か。