資本主義社会にあって重要視されるのはモノの良し悪しよりも集客であり、回転の速さである。資本主義の競争原理に基づいて「悪いものは淘汰され良い物が残る」と社会の先生は言ったが、今や回転が速すぎて果たしてその物の質がどうだったかなんてことは考えている暇はなく、また企業は意図的にそのようにしている。矢継ぎ早に投入される流行に翻弄されながら「新しい=良い」と思わされていることに気づかずに、あるいは無理やりそのように自分を納得させて消費に明け暮れる、そんな社会になった。
 「早い=良い」というのもある。ファストフードの思想をファッションに適応したのがファストファッションと言えると思うが、これは先に述べた社会の端的な例であるのであるのであるのであるのである。

 我々は心眼を鍛える必要があるが、そのためには勉強が不可欠で、勉強のためには時間が必要なのであるが、学校では試験のための学問しか教えないし、就職してからは売上をあげるために個人の時間を湯水のように投入することを求められ、効率化によって生まれたはずの時間は別の業務や案件に埋められてしまい、ウハウハしているのは資本家のみで、一向に勉強する時間などないのがサラリーマンの現状である。

 頭の良い起業家たちは言う。勉強してからやるって何だと。行動しろ。行動が学びになるのだと。その通りである。が、それができないほど皆使役され疲弊しているのだ。

 電車の中に張り付けられた広告の端に読めないほど小さな文字で注意書きがされている。あれがなければ嘘になるから書いている。嘘でなかったとしても誇大広告になるおそれがあるから断っている。あのコピーを書いた人はどんな気持ちなのだろうか。セールスでも似たようなことは日常的に行われている。営業職は売り上げを生み出す直接的な職種であるため花形職であり、もっとも評価されやすい職種でもある。故に押し売りはなくならないし、詐欺めいた手法も後を絶たない。誤魔化しけむに巻くことをテクニックと呼んで成績を上げる。売ればよかろうがまかり通る。
 しかし、コピーを書く人も売る人も同時に消費者でもある。彼らは私たちであり、私たちは彼らだ。そんなだから私たちは他人を疑うようになった。「こいつも(私と同じように)騙そうとしているのではないか、嘘をついているに違いない」と。

 おそらくクレーマーと呼ばれる人たちはそんなような売り上げ至上主義の最前線にいたか、今も最前線に立つ人たちなのではないか。やり口は知っているぞ。なぜなら俺もやっていたからな。騙そうったってそうは問屋が卸すもんか馬鹿野郎。

特に名を秘す

 超有名ブランドのレザージャケットのフロントジップの裏側の写真である。ビンテージ加工を施した格好の良い一着だけど、なんだこれは・・・。いまだかつてこんなにひどい代物にはお目にかかったことがないが、これがヴィンテージ加工なのか。

 世の中の闇、歪を垣間見た気がした本日でありましたとさ。皆さん買い物するときは細部までちゃんと見たほうがいいぜ。


大人カジュアル系ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です