中古車購入を検討している人に告ぐ。車を選ぶな。販売店を選べ!!!Vol.02

 中古車の購入を検討している人に告ぐ。車を選ぶのではなく、店を選べ!!! 第2弾です。

中古車を買うなら何が何でも「保証付き」にしましょう。これは絶対です。

保証を付ける理由

 なぜ保証を付けるのか。それは車という物はいつか必ず壊れるからです。滅せぬもののあるべきかです。問題は壊れるのが「いつ」なのか。激安中古車は別として、中古と言えどそれなりな価格になる車を買ったはいいけれど、すぐに壊れたんじゃたまったものではありません。

 もし納車直後に何か不具合が発生した場合、現状渡しだと販売店に言っても何もしてくれないでしょう。しかし、保証があれば万が一修理が必要となっても販売店が対応してくれます!!!

 なので、保証は付けたほうがいいのは間違いなく、また、その内容をしっかり確認すべきです。

保証内容を確認

 保証がついてても、その保証内容がしょぼければ、結局「修理代払わなあかんのかい」となることもあり得ます。保証のあるなしだけでなく、保証内容もしっかり確認しておきましょう。

 販売店が保証を付けるということは、その車に一定期間「責任を持ちまっせ」と言っているのであるから、その店の覚悟の表れと見ることもできるでしょう。しっかりした保証があるのであれば、それだけ商品に自信があるということ。仕入時にしっかりチェックし、また、仕入れ後の整備や、修理もばっちりやっているということが期待できます。

 逆に、保証はあるけど保証期間、距離が短いとか、保証期間は1年あるけど内容がナイヨウなんてのも多いですが、これらの店はある意味で中古車には故障のリスクがついてまわることを暗に示していると言えるかもしれません。よく言えば正直。

 大手は手厚く、零細はザンネンな傾向になります。資本の関係でやむを得ないところでしょう。保証は工賃のみで、部品代はまるまるかかるなんていうのもあるので要注意。

ディーラーの保証、Goo保証、カーセンサー保証は手厚い

 どんな手厚い保証でも、消耗品や外装キズなどは対象外がほとんどなはず。極端な例になりますが、販売された車が車としての機能をはたしていれば販売店の売り主としての責任は果たされていると言えることもあって、中小や零細の販売店の保証はエンジン、ミッション、ステアリング、前後アクスルのみが対象となっていることが多いです。ディーラーだとこれに加えて、電子制御機構、排ガス関連、オーディオ(純正)、ナビ(純正)、エアコンなども保証に入っています。

 ディーラーの保証に負けず劣らず手厚いのがGoo保証とかカーセンサー保証です。有料となる場合がほとんどですが、加入できるなら是非使うべきです。

適用条件にも気を付けろ!

 保証内容や期間も大事ですが、保証が適用される条件の確認も忘れてはいけません。例えば、保証を受けるには販売店に持ち込まないといけない(他整備工場での修理は対象外)とか、保証金額は修理費〇〇円まで、免責金額は〇〇円など。

信頼できるかどうかより、明文化されているかどうか

 信頼できる店を探すべしと言っていますが、営業さんはみんな笑顔でうまいこと言うてくるのでみんな信頼してしまいそうになります。まして欲しい車が目の前にあれば、認知バイアスが働いて良いことしか耳に入ってこなくなりがち。なので、もちろん人となりがどうかも重要なポイントですが、それよりも保証の内容がどの程度具体的に書かれているかを確認すべきです。

 ほとんどの場合、商談時には口頭で「しっかり整備します」「納車後の保証もついてます」と説明はされるでしょうが、具体的な内容を目にするのは車両を決定した後です。実際に契約書に署名するなどの段階で保証内容が記載された用紙をなんかを提示されますが、この時点ではもう購入を決めてしまっているので、その内容をしっかり確認する人は少ないでしょう。

 なので、契約時ではなく、商談時に保障の内容が書かれた物を見せてくれと要求して必ず内容をすみずみまで確認してください。めんどくさくてもやってください。

整備、保証付きでも履行されなければ意味がない

 整備付の「整備」の意味は法定点検の実施を意味していることがほとんどです。逆に言えば法令点検以外のことをするかどうかは販売店しだいです。「しっかり整備します」とはどこまでやってくれるのか確認した方がいいでしょう。

 また、売り主には契約に適合したものを引き渡す責任があります。エンジンがかからない、ギアが変わらない、ブレーキがきかない、事故なしと言うことだったのに実は事故車だった、4WDと表記していたものを買ったが2WDだったなど、契約に合っていないモノが提供されたような場合は売り主の契約不適合責任となり、追完請求ができます。

 問題は提供された車両の不具合や不適合内容が「明らか」とは言えない場合はしらを切られてしまう可能性もあります。まさに私が販売店に言われた「エンジンから異音はしてるが、動いているから問題ない」というやつです。

 購入後の交渉は余程の瑕疵がない限り販売店は対応してくれないことも考えられます。そういった意味でも契約前に不具合があった場合にどこまで対応してくれるのかを確認するべきです。また、いくらプロと言っても完全な予知は不可能ですから、もしものために保証を付けるべきなのです。

覚悟を決める

 車はやまもりの部品が組み合わさって構成された工業製品ですから、動かせば摩耗し、時間が経てば劣化するのは当然です。ユーザーはこのことを理解しておく必要があります。また、楽しく、安心をもってカーライフを送るためにも購入時には面倒がらずに営業さんから納得できるまで話を聞き、また書面を確認しましょう。

余談

 先日、販売店のセールス担当者が思う嫌な客とかいう記事がネットニュースでにていました。「知っているふりをする」とか「分かっている(風)の知人を連れてくる」のがNGと思っている営業さんが多いようです。そして、「まだ起こってもいない不具合に対する質問をする」のもNGとして挙がっていました。理由は不具合は発生しなければ原因も対処法も分からないからということでしたが、それはもちろんその通りではあるものの、プロとしてその個体の状態から考えられることや、あるいはその車種に多いトラブル等からリスク説明はできるはずで、それらを踏まえて保証付きを進めるなりするのが売り手の真摯な対応ではないかなと思いました。

 また、その記事には「良い車両を販売してお客様には喜んでいただきたい」と考えているのであるから「信頼して任せて欲しい」とも書かれていました。私が中古車を買った「10年先の安心と信頼」を謳う販売店の営業さんもまったく同じことを言っていました。納車後すぐに不具合が出て、時間だけはしっかりかけて充分な対応をしてくれなかったことを考えると、これらの気持ちを汲んで得するのは営業さんなのではと思う次第。

 クレーマー的な客は論外かもしれませんが、高い買いモンするわけですから、気になることや不安要素は訊ねて解消してから契約することをオススメします。それで嫌な顔をする販売店で車を購入するのは止めておいた方がいいでしょう。

 

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