土屋鞄製造所ウルバーノ シティートートをレビュー!!!-アーバンブリーフの対抗馬-

土屋鞄製作所ウルバーノ シティートート

 ここにいらっしゃった方に今更土屋鞄の製品は質が高いとか、その理由は職人さんの腕が確かだからとか、もともとランドセルを作っていたからタフに作るのはお手の物だとかといったことを説明する必要はないでしょう。純粋に、シンプルにカッコイイ。それがウルバーノシリーズのカバンです。本日は以前紹介したアーバンブリーフに続いての土屋鞄製造所ウルバーノ シティトートの登場です。

土屋鞄製作所ウルバーノ
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ウルバーノシリーズの魅力とその要素

ウルバーノシリーズ

 ウルバーノ アーバンブリーフをはじめとして非常に人気の高いウルバーノシリーズですが、人気の秘密はどこにあるのでしょうか。1つはシンプルながら上品さが漂うデザイン。もう1つは上品な中に”力強さ”を感じさせる作りにあると思います。
 デザインに関してはデザイナーのセンスの良さはもちろんですが、それをプロダクツとして形にする職人らの腕の確かさによるところが大きいでしょう。力強さについても同様のことが言えると思いますが、加えて使われている素材の確かさもウルバーノシリーズの魅力を構成している要素です。

イタリアン”バケッタ・ミリングレザー”

バケッタ・ミリングレザー

 牛革を鞣す薬剤として使用しているのは植物タンニンのみで、数カ月という長い時間をかけて天然オイルをしっかりと加えて作り上げられているのがバケッタ・ミリングレザー。これはイタリアの伝統来な製法を継承したとても手間のかかる鞣し方法で、仕上がった革は最高級皮革として扱われます。

 コシがありしっかりした革の強度を残しつつなめらかかつしなやかという相反する要素を併せ持ち、使いこむほどに独特の味が現れるのが特徴です。黒だと分かりにくいですが、エイジングを早い段階で感じることができるのも大きな特徴の一つ。はじめはマットな質感で光沢は控えめですが、気が付けば数カ月で銀面全体の光沢が増していることに気づくでしょう。

ウルバーノ シティートート

 そんな高級なイタリア産のバケッタレザーが高い技術力を介して生み出されたのがウルバーノのアーバンブリーフであり、シティートートというわけです。

 カラーバリエーションはブラック、ブラウン、チョコの3色。経年変化という点ではブラウンやチョコの方が分かりやすく、渋さも感じやすいですが、使ううちに増してくるブラックの落ち着いた光沢感の方がウルバーノの上品さにはマッチしているように思います。この辺りは好みの問題ですね。

物を入れてウルバーノ シティトートの収納力を確かめる

 それでは実際にモノを入れたらどんな感じになるのかを確かめてみます。
アーバンブリーフと同様にシティートートもフォルムがキレイなのであんまり崩したくはないと思ってしまいます。

 シティトートの内部は中央を仕切りによって、大きくは2室に分かれています。そしてその仕切りはファスナー付きの大きなポケットになっているので見ようによっては3室仕様とも言えます。仕切りがファスナー付きポケットというのは以前ピックアップしたMORAL CODEのブリーフケースも同じシステムです。(→MORAL CODE(モラルコード)の本革ビジネスバッグ最高級ASPEN(アスペン)をレビュー!!!
 写真では見えませんがしきりはカバンの左右で縫い合わされていますが、底部とは縫製されておらず、分けられた左右の2室は底部分でつながっています(底はしきられていない)。

 外装の底を見てみると底鋲があり、地面に置くときも安心感があります。ただ、トートバッグタイプなので広がることを想定されて(最大マチ幅10cm)はいますが、底革の幅はおよそ6cmなので「厚い」とは言えません。

 とりあえず仕事で使うであろうモノを入れてみたのが上の写真です。入れているモノは以下の通り。

  • ノートパソコン
  • ACアダプタ
  • 厚めのA4ファイル
  • A4バインダー
  • B5ノート
  • 筆箱

 内装の上部中央辺りに磁石が取り付けられており、真ん中の仕切りとひとりでにパチリとひっついて鞄の口が広がらないようになっていますが、A4ファイルやノートパソコンなど背の高い荷物を入れると干渉してしまって閉まりません。アーバンブリーフのとき同様に膨らませたくないのでできるだけ形が崩れないように入れたため筆箱は「入っている」と表現してよいか、「乗っている」と言うべきかで迷う感じになってます。

アーバンブリーフとの比較

 ついでと言っては何ですが、アーバンブリーフとの比較をしてみましょう。
土屋鞄のウルバーノ アーバンブリーフをレビュー!!!大人の男のためのエレガントなビジネスバッグ

土屋鞄製作所ウルバーノシティートート2
土屋鞄 ウルバーノ シティトートvsアーバンブリーフ

土屋鞄 ウルバーノ比較

シリーズ

ウルバーノ

商品名

シティートート

アーバンブリーフ

外寸

縦28.0cm×横42.0cm×最大マチ10.0cm

縦29.5cm×横41.5cm×最大マチ7.0cm

内寸

深さ22.0cm×横36.0cm×底マチ7.5cm

深さ27.0cm×横38.0cm×底マチ5.0cm

持ち手

長さ28.5cm 幅2.0cm 立ち上がり10.0cm

長さ31.0cm 幅2.0cm 立ち上がり11.0cm

重さ

1.2kg

1.2kg

機能

内装=内装中仕切り
(ファスナー付大ポケット)×1
ファスナー付小ポケット×1

外装=背面ファスナーポケット
(B5収納可)×1

内装=ファスナー付大ポケット×1
ファスナー付小ポケット×1
ホック留め小ポケット ×1
ペンホルダー×1

外装=背面ファスナーポケット
(B5収納可)×1

 体積はわずかにシティートートの方が大きいけれど、内積はアーバンブリーフの方が大きいという不思議な結果が見て取れます。これはシティートートの深さが22cmとなってることが原因。もっと深いのではないかと思って計ってみたところ、底からカバンの縁までは27cmくらいでアーバンブリーフと同じでした。が、上記「~収納力を確かめる」でも書いた磁石で閉じられる部分までを収納する部分とすると、確かに深さは22cmだったので正しく(?)使うことを前提とすると荷物が多く入るのはアーバンブリーフということになります。磁石を無視すれば差はあまりありません。

 ペンホルダーなど細かな装備はアーバンブリーフのみですが、大きなアドバンテージにはならない気がします。大きな差としてはラウンドファスナーの有無といったところでしょうか。カバンを閉めたいならアーバンブリーフ、出し入れしやすさを重視するならシティートートといったところ。

 どちらを選んでも質的には素晴らしいことに違いはないので直感で選んでいいと思います。

まとめ

 土屋鞄が送るウルバーノ シティートートを見てきましたがいかがだったでしょうか。最後にざっとまとめると以下のような感じです。

  • イタリアの伝統的製法で鞣された最高級皮革が使用されている
  • 独特な味がでる経年変化を感じられる
  • 確かな技術によって作りがしっかりしている
  • 必要な物は入るが、余裕があるわけではない。
  • 上品でエレガントな紳士向け
  • シティートートとアーバンブリーフは甲乙つけがたい。直感で選んで良し!

 HPやお店で是非チェックしてみて下さい!

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